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ピンチはチャンス、それは進化石のよう

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PIRO4D / Pixabay

「ピンチはチャンス」というけれど、使い古された言葉すぎて、物語を美談にするための常套句ぐらいに、胡散臭くも感じていました。

ピンチになった時は、苦しいし、辛いし、その場を乗り越えることに必死です。

ピンチがチャンスだなんて、言える人は一部の成功者だけだなんて、斜に構えていました。

でも、友人の講演会に出席した時に、ハッとしたのです。

経験を積んだ今だから感じられたのか、やっとチャンスが巡ってきたのかは分かりません。

ピンチはのときは、無理やり新しい能力を習得しているようです。

あなたも「ピンチがチャンス」になった経験が自分にもないか考えてみませんか。

私の友人はリアカーでお豆腐を売っています。

「ぱぁープゥー」ってラッパを吹きながら、リアカーを引っ張って移動する、「引き売り」という昔ながらの方法です。豆腐を積んだリアカーは80キロを超えるので、女性にとっては大変な仕事です。それでも雪の日も雨の日も、どんな日も豆腐を売り歩いています。

お客さんが待っていてくれるから頑張れるのだと彼女は言います。

毎週、同じ時間、同じ曜日にやってくる豆腐屋さんに会いたくて、豆腐を買いに出てくる人がたくさんいます。

彼女に会いたくて、話がしたくて人が集まるので、自然とリアカーの周りで井戸端会議が始まります。一日中誰とも話をしない生活をしているおじいちゃん・おばあちゃんが豆腐屋さんとの井戸端会議を楽しみに出てきてくれます。だから、彼女は買ってくれるおじいちゃん・おばあちゃんがどうしたら喜んでくれるかを考えて、豆腐を売ります。

そんな立派な志を教えてくれた彼女ですが、初めはどうやったら豆腐を売れるかばかり考えていました。どんな高齢のおじいちゃんおばあちゃんでも、どうやったらたくさん豆腐を買ってくれるかばかりを考えました。これはビジネスとしては当然の姿だと思います。ですが、この考えであるうちは、豆腐は売れませんでした。売れても可哀想にと同情で買ってくれるだけでした。

転機は、可愛がってくれる一人のおじいちゃん。

おじいちゃんは豆腐をたくさん買ってもらおうとセールストークをしても、豆腐よりも豆腐を売る彼女に目を向けてくれました。どんな日もリアカーを引いてやってくる彼女に、温かい言葉をかけ、一緒に話をしてくれます。最初はおじいちゃんのおしゃべりに困惑していた彼女も、おじいちゃんに会うことが楽しみになって、そのおじいちゃんとの時間を楽しむようになりました。

ですが、そんな時間は残り少なかったのです。

突然、いつものように豆腐を売る彼女の元に、近所の人からおじいちゃんの訃報が入ります。

また来週ねと別れたおじいちゃんと、「また」はありませんでした。

この時、彼女はどうしておじいちゃんの話にちゃんと向き合ってなかったのだろうと、後悔したそうです。後悔しても、おじいちゃんは帰っては来ません。

おじいちゃんと仲良くなるにつれて、彼女の豆腐の売り方は変っていきました。

どうしたら、おじいちゃん・おばあちゃんが喜んでくれるかと、考えて豆腐を売り始めたら、喜んで豆腐を買ってくれる人が増えました。

おじいちゃんをきっかけに豆腐の売り方が変わった事を思い出しました。

おじいちゃんの死をきっかけに、お客さんに向き合うことの大切さを意識した瞬間でした。

その後も、彼女はお客さんだったおじいちゃんおばあちゃんの死に出くわします。その都度、何度も後悔して、何度もおじいちゃんおばあちゃんとのつながりについて考えたと話は続きます。

「気持ちが落ち込んだ時、ピンチである時でしか、自分にとって何が大切かを振り返って考える機会はない。だから、ピンチの時はチャンスなんだと思う」

これは同じ講演を聞いたお客さんの言葉ですが、お豆腐屋さんの彼女の話と合わせると、「ピンチがチャンス」って言葉がしっくりきました。

ピンチってポケモンの進化の石のようです。

ポケモンの進化の石って、ポケモンに与えると、火属性や水属性など新しい能力を持ったポケモンに進化させることができます。

進化の石がなくても、ポケモンのレベルを上げると強い力を手に入れることができますが、ブースター(火属性)やシャワーズ(水属性)のような特殊な能力は手に入れることができません。

豆腐売りの彼女はおじいちゃんの死をきっかけに、おじいちゃんに真摯に向き合っていなかった事を後悔をして、豆腐売りとしての考え方を改めて考えました。

そして、お客さんとの絆を大切にするという新しい能力を手に入れて、新たにスタートをきることができました。

私も過去を振り返ってみると、進化の石を使って新たな私になったことがありました。

忙しい時期にも関わらず、さらに追加の仕事がやってきて、本当に全てを納期に間に合わせられるのかというピンチです。

当時は必死でしたが、ピンチの後は自然と仕事の効率や質を考えて、手順を見つめていたように思います。

新化の石のように、急なピンチが、無理やり私を成長させました。

あなたにも新化の石のように自分を変えたピンチはありませんでしたか。

チャンスというと、何か大きな成功のための布石というイメージがありますが、自分の考えが変わった瞬間だったら、身近にあるかもしれません。

当時は気づかなくても、進化後の今なら気づくことがきるはずです。その気づきこそがあなたにとって大切な気づきなのかもしれません。

これを読んでいただいたのならば、今一度振り返って、あなたにとってピンチがチャンスになった瞬間を思い出してもらいたいです。

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