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キラキラの原点を豆腐屋さんに学ぶ

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私の友人にお豆腐屋さんをやっているあこさんという女性が居ます。

あこさんはただのお豆腐屋さんではなく、リアカーにお豆腐を乗せて、「とぉーふぅー」ってラッパを吹きながら街を歩きます。

お客さんはあこさんが吹く「とぉーふぅー」ってラッパの音を聞いて、家から出てきて、必要な分の豆腐を買って帰るのです。

スーパーならお客さんは必要な分の商品を手にとって、レジでお会計をするだけで終わりますが、リアカーがお店のあこさんのお豆腐屋さんは、お客さんとの関係が親密です。

「あこちゃん、今日は寒いね」

「あこちゃん。今日はどうした、遅いね」

なんて会話は日常茶飯事で、あこさんはお客さんとの会話を楽しんでいます。

「あこちゃん。今日は寒いね。味噌汁作りすぎちゃったから、飲んでけよ。」

お客さんの中には、こんな家族のように接してくれるおじいちゃんが居たりするほどです。

あこさんはお客さんとの縁を大切に、お豆腐屋さんをやっています。

なんで、こんなにあこさんの話を私が知っているかというと、あこさんが積極的にお豆腐売りながら出会うお客さんとの縁を話してくれるからです。講演会があれば、そこで豆腐売りの話をして、色々な人にお客さんとのご縁の話をしてくれます。

内容はあこさんの学生時代からはじまり、なぜ今お客さんとのご縁を大切にして豆腐屋さんという商売ができているかという話に続きます。話の中にはあこさんがいじめられていた学生時代や、仲良しになっていた大切なお客さんとの死別など、楽しくない話も少なくありません。

むしろ、あこさんにとって辛い過去の方が多かったのではないでしょうか。

話をする度に、辛い過去を振り返らなくてはいけないので、あこさんにとって話をするとこは楽しいはずがないのに、なぜか話をするあこさんは「キラキラと輝いていました。

あこさんはテレビや雑誌で見るような芸能人ではないのに、不思議です。

芸能人のキラキラに引けを取らない、あこさんのキラキラした姿が私は忘れられません。

お豆腐屋さんとして成功した今も、ブラント品を身に付けているわけでもありませんし、宝石でキラキラとしているわけでもありません。

あこさんご本人がお豆腐屋さんの話をしている時、キラキラと輝いているのです。

あこさんはいじめにあっていた過去から、沢山のコンプレックスを抱え、荒れていた時期もあるといいます。両親との絆を感じられず、お豆腐屋さんを始めた当初は自分の居場所を見つけられなかったそうです。

そんなキラキラとは正反対とも言える状態のあこさんが、どうして今キラキラといられるのでしょうか。

「自分をさらけ出せる様になった」

この言葉があこさんの話の中で印象的でした。

お客さんのおじいちゃんと仲良くなるにつれて、自分をさらけ出せる様になったと言います。

それに至るまでには、あこさんにもいろいろな葛藤があって、いろいろな事件がありました。

それを乗り越えて、自分をさらけ出す事を諦めなかったから、今があるそうです。

お味噌汁をご馳走してくれるお客さんのおじいちゃんにも、あこさんは素直に自分をさらけ出します。

いただいたお味噌汁に対して、ただ美味しいねって取り繕う様なことはしません。

「今日の味噌汁しょっぱいね」

「次の味噌汁はお揚げが入ったやつがいいな」

そんな素直な感想をおじいちゃんに言ってしまうそうです。

「生意気だな」

なんて、おじいちゃんは憎まれ口を叩きながらも、嬉しそうな顔です。

おじいちゃんはあこさんとの会話を楽しむだけでなく、作った物を食べてくれる人がいることを喜びました。味覚が衰えてきているのをわかっているから、そうやって正直に話をしてくれるのはありがたいと言ってくれたそうです。

あこさんは自分を作らず、素直でいることで、喜んでくれる人がいる事を知っています。

講演会で自分をさらけ出して話をする事で、いろいろな人が声をかけてくれて、更に出来ることが広がったそうです。

人前で話す事を躊躇した時期も、自分をよく知るお客さんのおじいちゃんやおばあちゃんが、見守ってくれていて、後押しをしてくれました。

自分をさらけ出す事で、あこさんという人をみんなが応援してくれる様になったそうです。

その自信が芸能人顔負けのキラキラになっているのではないでしょうか。

芸能人という職業も、人に見られ、評価され磨かれていくと聞きます。

新人であっても、ベテランであっても、テレビや雑誌にのったら、同じ様にお客さんや関係者に評価される対象になります。

あの人のあの作品は良かった。あの人のあの演技はイメージに合わなかったな。あの表情は素敵だったよね。

自分も、写真や映像などの作品をみると、ついつい、感想を漏らしてしまいます。

芸能人は常に評価を受けているからこそ、自分という商品をよく磨き、自信を付けて、キラキラになっていくのでしょう。

キラキラって、自分を他人に提供した時の自信から作られているのかもしれません。

ふと我に返って、よく考えると「自分をさらけ出す」って難しい様に思います。

相手によく見せたいから、出来ないこともできると言って見たりします。

自分をさらけ出すのが恥ずかしくて、今もカッコつけた文章を書きたくなる衝動と戦っています。

でも、自分をさらけ出して、評価されたのならば、それはどんなに嬉しい事でしょう。

それが積み重なって、あこさんの様に芸能人さながらのキラキラが手に入ったなら、どんなに素敵な事でしょう。

私もキラキラになれるかもしれないと、諦めずに自分をさらけ出す事を頑張って見たいと思います。

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